◆母校、京都精華大学マンガ学部カートゥーンコースの展覧会に参加しました!

 私は京都精華大学美術学部デザイン学科マンガ分野の出身である。学部の後、出来て2年目であった大学院(修士課程)に入った。設立2年目ではあったが、マンガ分野では初年度に大学院に進む学生がいなかったため、実は日本初の漫画修士である(博士でないのが残念であるが・・・)。
 大学院修了後6年間、マンガ分野で非常勤講師をさせてもらったが、師匠である教授と考え方の違いから古巣を旅立った。最後は喧嘩別れのように出て行った訳であるが、色んな意味で自分というものを形成する土壌となった母校である。
 そんな精華のカートゥーンコースの現教員の方から、この展覧会のお誘いを受けた。どうしようか悩んだ挙げ句、絵本の宣伝も兼ねて参加させてもらうことにした。絵本の原画2点と絵本4冊、そして今回のために描き下ろした作品(初出は2015年であるが、今回改めて描き直したもの)を1点出展した。展示風景は下掲の通りだ。しっかり額装までして下さり展示して頂いた。会期は明日までであるが、ご興味ある方は是非ご笑覧下さい。

「マンガ — 野良の芸術」 マンガクラス創設50周年記念展
2022.10.18 – 2022.10.25
開場時間:11:00~18:00
休場日:10/23(日)
会場:京都精華大学ギャラリーTerra-S
主催:京都精華大学マンガ学部カートゥーンコース

マンガー野良の芸術 マンガクラス創設50周年記念展・展示風景

◆Facebookページを作りました!

最近、またぞろ更新の虫が活動し始めた。マメに更新したり、長い間放置していたりと、SNSをはじめ自身のことを小忠実(こまめ)に発信する事には全く才能が無いワタクシ。漸くページ下部に自身のFacebook、Instagram、Twitterのリンクを表示するようにした。

Facebookは、この度新たに作成したページへのリンクだ。ページとは友達申請が必要な方ではなく、TwitterやInstagram同様、自由にフォローして頂ける方だ。絵本や漫画の情報を発信する際には、TwitterやInstagramのように不特定多数の方に向けて発信する方が合っていると思う。スパム目的のアカウントからもフォローされるが、友達申請の不要な方が無視しやすいし、全く知らない世界の方も、描いている内容によっては反応して頂けるのは新鮮だ。

Facebookでも海外から友達申請して頂く事もあるが、身の回りの友人、知人を基に申請を受け入れてきたアカウントの成り立ちからすると、面識の無い方を含めるというのは抵抗がある。その点、TwitterやInstagramはそもそも友達申請が無いので、そういった繋がりというものにも抵抗が無い。

そんなこんなで、新たにページを作成した次第である。リンクは下記あるので、是非ともご覧頂きたなべたい!

https://www.facebook.com/tanabetai/

◆令和4年、鎌倉・荏柄天神社絵筆塚祭まんが絵行灯のための作品を奉納しました!

河童帰郷之図(部分)

毎年奉納している鎌倉・荏柄天神社の絵筆塚祭まんが絵行燈。昨日、絵を発送した。夏に長野に旅した際に見た梓湖の水の色に触発されたアイデアだ。梓湖はダム湖であるが、その上流には芥川龍之介で有名な上高地の河童橋もある。来る10/8•9に掲揚されるので是非ご覧下さい。#荏柄天神社 #河童 #一コマ漫画

◆令和3年、鎌倉にある荏柄天神社・絵筆塚祭にまんが絵行灯を奉納しました!

キュウリを餌に河童を釣ろうとしている人に、背後から河童が「釣れますか?」と尋ねている図

キュウリを餌に河童を釣ろうとしている人に、背後から河童が「釣れますか?」と尋ねている図
釣レマスカ? 〜令和3年度荏柄天神社絵筆塚祭・まんが絵行灯奉納作品〜

上記のTwitterなどにも投稿したとおり、鎌倉にある荏柄天神社で開催されている絵筆塚祭のまんが絵行燈のための漫画を毎年奉納している。(その関連の投稿は以下を参照)

◇今年は、我ながら面白いものが描けた

心霊・怪談の類いが好きで、仕事の最中は基本怪談を聴いていることが多い。Amazon primeに加入しているので、primeビデオでも怪談関連の動画をよく観るのだが、北野誠さんの「北野誠のおまえら行くな。~ボクらは心霊探偵団 GEAR 2nd~」という番組内で、遠野にあるカッパ淵での河童釣りのロケ映像があった。彼の地の「カッパおじさん」と共に川に釣り糸を垂れてカッパを捕獲するという内容なのだが、川底が全て見通せる程の浅い川で、どこからどう観ても釣れる訳がない雰囲気。ちょっと息抜きとしてのエピソードなのだろう。怖いものを観たいのに少し物足りない気持ちでいたが、何度か観ている内に脳内に蓄積されるものだ。今回は、犬の散歩中に北野誠さんの河童釣りの映像が頭に浮かび、そこからアイデアがまとまった次第。この様に普段観ているものなどが記憶の引き出しに入り、散歩しているときのふとした何かの刺激で考えていることと結びつく。最近のアイデアは殆どが犬の散歩中に浮かんでいる。ベートーベンも散歩しながら思いついた旋律をメモにとっていたと、昔聞いたことがあった。自分でも思うが、散歩はアイデアを考えるのにはとても良い環境だ。有り難う!!我が家の犬ズ!

我が家の犬ズ
我が家の犬ズ(左側:父・吾豆、右側:娘・小豆)

 

以下は、今作のアイデアスケッチ。(これは犬の散歩中に近くの神社の参道を歩いているときに思いついたと思う。思いつくと、犬に待ってもらって測量野帳にアイデアを描く。野帳といえばご存知の方もいるだろうが、立ったまま描くのに丁度良い。)

まんが絵行燈のアイデアスケッチ
今回の作品のアイデアスケッチ

 

以下は、清書前の小下絵。お気に入りのホームセンターで売っている子供用落書き帳に描く。B4サイズなのと、筆の滑りが良いので最近はずっとこれを使っている。(ただし、この滑りの良さは本描きの際の和紙とは感触が違うので清書の際は苦労するのだが…)

今回の作品のラフスケッチ
今回の作品のラフスケッチ

小下絵なので気楽に描けるから、カッパのフォルムものびのびと描けるのだが、清書になるとどうしても少し硬くなってしまう。右下のカッパのフォルムで描けたら良かったのだが…。

 

◇現場の写真

以下は現場で撮影された写真を頂いたもの。写真をお送り下さった、渡邉哲意先生、渡邉教子様、有り難うございました!

まんが絵行燈・夜間の現場展示写真
まんが絵行燈・夜間の現場展示写真 〜提供:渡邉哲意先生〜

灯がともった状態は、制作途中には想像するしかない。ご覧頂くと、行灯の木枠が端にあるので、両端から約1センチずつ光が通らない。下の昼間の状態だとそれでも問題無いが、夜間であるとそこの部分の絵が見えない。その意味では、竿から垂れているキュウリは,もう少し右側に描けば良かった。それ以外は概ね思った通りに出来た。

 

まんが絵行燈・昼間の現場展示写真
まんが絵行燈・昼間の現場展示写真 〜提供:渡邉教子様〜

昼間の状態は、意図した通り。

今年はもう終わってしまったが、もし興味をお持ちの方は来年是非ご覧下さい。

◆令和三年、明けましておめでとうございます!

たなべたい令和3年年賀状

 

【年頭のご挨拶】

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます!本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

◎今年の画題

今年は丑年ということで、牛車を描いてみた。歳末に車を運転していてコインパーキングが眼に入った。コインパーキングに牛車が止まっていたら面白いかな?と思い、年賀状のアイデアとして書き留めた。そこからの発展で牛車の屋形(人が乗る部分)から、最近街中でよく目にする、バイクや自転車に乗る人が背負う例の黒い箱を連想した。牛車の後ろ部分には、それと同じ色合いで「卯婆飯津」と書いた。お分かり頂けるだろうか?…でも牛車のスピードで運んでいたら、冷めるだろうな…。(敢えて答えは書きません。どうぞお考え下さい。笑)

年賀状を考えていた時のアイデアノート
▲年賀状を考えていた時のアイデアノート

◎和筆は素晴らしい

最近は、色紙に筆と墨で年賀状の原画を描いている。この絵も鳩居堂の即妙筆(大)一本で描いている。鳩居堂の即妙筆は、先端の命毛がとても長く、先端だけを上手く使うと、とても細い線がひける。付けペンもずっと使ってきて、「線」というものを探求しているが、和筆にはかなわないと思う。一本の筆でここまで色々な表情が出せるなんて、本当に素晴らしい。

一番先端の一本が命毛。これだけで描くと細い線がひける。
▲一番先端の一本が命毛

◎絵は下描きをしない

筆の線をのびのび表現するには、下描きをしないことだ。下描きがあると、どうしてもなぞってしまおうと思い、線が死んでしまう。だから自分の作品では下描きはしない。最近ようやく思うように描くことが出来るようになってきた。…といっても、描く前に構想は練るし、ラフスケッチもする。落書き帳に何度も小下絵を描いてイメージを掴む。その後大下絵に近いラフスケッチを描いたら、いざ本番の紙に描いてみる。一発で出来る事はなく、毎年何枚も失敗をしてからようやく仕上がる。今年は5枚失敗した。失敗した紙には申し訳ないが、その絵の微細な感覚を掴み取るためには致し方ない。その失敗があって完成作品が活きてくる訳だから無駄ではないのだ。

落書き帳へのラフスケッチ(合計3ページ描いてイメージを固めた)
▲落書き帳へのラフスケッチ(合計3ページ描いてイメージを固めた)
完成までの失敗作
▲完成までの失敗作

◎今年からは歴史をテーマにした絵に注力

以前からイラストの仕事として、遺跡などの案内板に載せる絵を描かせて頂いてきた。学生の頃からお世話になっている方からの仕事である。昨年は、6年間携わってきた「潜入!天才科学者の実験室」全四巻が刊行された。特に去年一年間はその仕事にかかりっきりになっていたといっても過言ではない。これからも漫画や絵本を出版していきたいと強く思っているが、日々の糧を得る仕事も必要だ。最近は学校や似顔絵などから、漫画、イラスト、デザインの方へ仕事がシフトしていっているように感じている。実験室の絵本を描く前から、昔の人びとの暮らしや風景というものにとても興味があった。そういう意味で遺跡関連の絵の仕事を頂けるのはとても有り難いと思っている。そのためには昔の着物や髪型などをひっくるめた風俗をもっと勉強していかねばならない。現在も一つそういった仕事が進行中で、そのために勉強もしている。今回の画題の牛車やそれをひく人、築地塀など色々と調べた。それで年賀の挨拶が遅れた次第です。スミマセン。

◎今年こそホームページももっと充実させる

去年は実験室の絵本にかかりっきりで、家の内外も荒れ放題になっていた。昨年末から少しずつ仕事場から整頓を始めている。そんな中で懸案なのがこのホームページ。もっと充実をさせていきたい。その中で以前に手掛けた遺跡の掲示板の絵なども地図付きで紹介していこうと思っている。なかなか更新出来ず心苦しいですが、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 

令和3(2021)年1月6日(水)

たなべたい拝

◆「潜入!天才科学者の実験室」第2巻(汐文社)刊行!

【第2巻が刊行されました!】

去る7月31日に、汐文社より「潜入!天才科学者の実験室・第2巻_生き物はなぜ生まれた?~リンネほか(佐藤文隆/編著 くさばよしみ/著 たなべたい/絵)」が発売されました!

【古代の生き物から昭和10年頃のアイスの外箱まで?】

この本では、様々な年代、様々な国で活躍した科学者たちを描いています。編著の佐藤文隆先生によると、それぞれの科学者が実験を重ねて発見した時、実験室には手当たり次第に試した試作品や役に立たなかったもの、資料などが渾然一体となって散乱しているそうです。1人の科学者の実験室を描くということは、その時代の生活を描くことになります。例えば第5章では、今西錦司がカゲロウを持ち帰るのに使ったアイスの外箱やタバコの箱も調べました。昔であれば現地や図書館、博物館などに実際に足を運んで調べたりしなければならないものも、ネットの発達によって、行くことの難しい外国の博物館の展示物や、昔の様々なものを発見出来て大変助けられました。

調べ方にもコツがあり一筋縄では思った通りの結果は出てきませんが、1巻で培った経験を元に、思ったものを調べる方法を編み出していけた仕事でした。調べることは楽しくもあり、下手すればついつい時間を忘れるほどです。いざ描き出そうと思っても、未だ分からないものが出て来てしまうと、「え〜、また調べるのはしんどいなぁ〜」と萎える気持ちをグッと堪えて更に調べました。先述の今西錦司の章で、昭和10年代の京都の鴨川近辺の地図や、その当時の電話帳が発見出来た時は、1人仕事部屋の中でガッツポーズをしていました。

【描き手自身が各科学者の時代を観光出来なければ駄目】

昔から、封筒の宛先の外国の地名を見たりすると、「あっ、これはキリスト教の聖人の名前なんだ」などと、行ったことの無い地に思いを馳せるのが好きでした。この仕事でも、調べていけばいくほど「この時代の食べ物ってどんなのだろう?」とか、「着ている服装は?」、「窓やドアの形は?」といったその当時の生活様式を調べないといけないことに気が付きます。著者のくさばさんから「この時代のこんな感じで」と一括りに指定されても、描く方は個別具体的なものを調べないと描けないということです。くさばさんもかなり綿密に資料を調べて事前に渡して頂いていますが、文章に比べると絵はとても具体的なのです。そこがしんどくもあり、とても楽しいところであります。だから絵を描く人は、描く対象の世界にどっぷりと浸かってその地を観光出来なければ、説得力のある良いものは描けないと思っています。

【鶴の恩返しの鶴のように】

第1巻同様、恩返しの鶴が自身の羽を一枚一枚むしって機織りの生地に織り込むように、大げさに言えば自分の「命」をこの本に込めました。銅駝美術高校卒業間際に、京都国立近代美術館で観た書家・井上有一の展覧会で、「毎回が遺作」というコピーと、その作品に大変な衝撃を受けました。今自分のしている仕事がもし遺作になってしまっても悔いは無いか?、という自身への問いかけを始めたきっかけとなった出来事です。それ以降「毎回が遺作」の心持ちで極力一つ一つの仕事に臨んできたつもりです。殊に最近は恩返しの鶴のように自分の命の羽を1枚1枚むしり取って作品に込めることを心がけています。重苦しい話で恐縮ですが、そんな思いの詰まった本となります。お世話になった何人かの恩師の先生方に「詰まりすぎているので、もっと余白が欲しい」と仰って頂けました。その通りだなと思います。後から観てもキツキツに詰まっているなぁと。これを観た子どもたちが、どこかのページの何かに興味を持って「将来の自分の仕事のきっかけになってくれたら嬉しいな」と思い、キツキツですが手を抜かずに一つ一つのものを描きました。

そんな第2巻ですが、第1巻共々どうぞよろしくお願い致します。

 

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よろしくお願い致します!!

◆「潜入!天才科学者の実験室」原稿は原寸大で描いています!

原寸大の原稿

「潜入!天才科学者の実験室」の原画は原寸で描いています。通常1.5倍位で描く事が多いですが、縮小されてどういう仕上がりになるのか掴みにくかったのが理由です。肖像を小さく描かないといけない場合は苦労しました。窓の外の家族も、ちゃんと資料を観て描いてますよ。

#潜入天才科学者の実験室

Twitterの投稿より

◆「潜入!天才科学者の実験室・第4巻」実写映像も模写!

映像の模写

現在執筆中の「潜入!天才科学者の実験室・第4巻」。ペン入れも終盤に差しかかり、もうすぐ彩色に。自分のタッチの絵以外にも、この様に実写映像を絵にしたりと、描くべき内容が多岐に渡っています。基礎のデッサンをやっておいて良かったとしみじみ思います。

#潜入天才科学者の実験室

Twitterの投稿より

◆現在執筆中の「潜入!天才科学者の実験室・第4巻」で烏口を使う

画材・烏口の写真

現在執筆中の「潜入!天才科学者の実験室」第4巻で、かつては漫画の枠線などをひく際に使っていた製図用具の烏口を使う。まだ使ってる方いるのかな?
この烏口、もう20年以上使ってます。

#潜入天才科学者の実験室

Twitterの投稿より

◆「潜入!天才科学者の実験室」第1巻(汐文社)刊行!

潜入!天才科学者の実験室_1_カバー表紙

2014年にお声がけいただいて以来、早6年。絵を担当させて頂きました『潜入!天才科学者の実験室』第1巻が去る5月21日刊行されました。全4巻が今年中に刊行されます。
鶴の恩返しの鶴が、自身の羽を一枚一枚むしって織り込むように、心を込めて絵を描かせて頂きました。自分自身のターニングポイントになる仕事だと思っております。小学校図書館向けの絵本ではありますが、大人の方も充分に楽しめる内容となっております!
是非ともご覧ください!

↓出版社のHPです。
https://www.choubunsha.com/book/9784811326733.php

 

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